2008年 10月 06日
ワークショップ(サンマ、ペナマ、トルバ) |
サンマ州、ペナマ州、トルバ州の現職教員の先生方に対する算数ワークショップが終わった。
このワークショップの目的はバヌアツ人ヘンリーカルタン氏が日本研修で学んだ知識をバヌアツ全土に広めること。協力隊員がそれをフォローしながら自分たちも時間をもらい算数教育についてのプレゼンをする。去年同様、バヌアツ人と協力してのワークショップ。
主役はカルタンと位置づける。
サンマ州の先生方に対する一週目。カルタンの様子が明らかにおかしい。
終始元気がなく、ふぬけており、ヤル気というものを全く感じない。
それが参加者にも伝わっていき、ワークショップは崩壊した。
3日目、あまりのカルタンの態度に我慢の限界がきた。
「これは誰のワークショップだ!」と怒鳴った。カルタンは静かに笑っただけだった。
理由を聞いても要領を得る答えは返ってこない。推測に推測を重ねてもわからない。
原因は何だ。自分たちとカルタンとの人間関係に問題があるのか。
結局「わからない」まま最低のワークショップを提供する形になった。
週末、悩んで、悩んで、それでも解決策は見つからない。
カルタンにはワークショップを行う能力が無いと決め、隊員主体で取り組むことも考えた。
でもやはり、それは違う。
ペナマ州、トルバ州の先生方に対する二週目。カルタンが変わった。
表情、説明内容、参加者に対する指示など余裕を持ちながらファシリテーターを果たした。
一週目との比較から原因が少しずつ見えてくる。
参加者の人数と知識レベル。バヌアツ人が家族と離れて違う島で仕事をするということ。
カルタンを見つめる日本人の態度。その他。
この2週間は肉体的にも精神的にも大変だった。
しかし、ヘンリーカルタン氏を通してバヌアツという国が少しだけ見えた気もした。
ワークショップや普段の活動で感じるもの。
バヌアツの先生方が望むものは、おそらく小学校高学年で学ぶべき「知識」隊員が提供したいものは足し算、引き算、掛け算、割り算など基礎計算の「指導法」ここに大きなギャップがある。いくら大切だからと外国人が様々な指導法を提案しても、基礎計算に対する本物の理解が得られない限り、現場で取り入れてはもらえない。そのギャップを埋めるべく今まで様々なアプローチをしてきた。が、なかなか手ごたえは得られなかった。
今回はトンガの同期からもらった映像、パワーポイントを使ったシンプルなプレゼンをした。
この映像はアフリカ、ニジェールでの初等教育改革での事例である。アンバエ島の人々と生活をしていると、バヌアツ人は顔、形、肌の色が似ているアフリカに対して親近感を持っていることを感じる。だから、ひょっとしたらいけるのでは、と思った。
閉会式で参加者代表からのスピーチがあった。
そのバヌアツ人は「自分たち」で基礎計算についてもう一度考えていくと、言葉にだした。
3日前のプレゼンで伝えたかったことを、最終日に言葉にだした。
このスピーチを聞いたとき鳥肌が立った。
協力隊員の想いが伝わったのだ。
参加者全員でなくてもよい。
外国人の若者の話を真剣に聞き、理解してくれる人は、必ずいる。
自分以上にずっと努力をしてきた先輩隊員は泣いていた。
大きな、一歩だ。
このワークショップの目的はバヌアツ人ヘンリーカルタン氏が日本研修で学んだ知識をバヌアツ全土に広めること。協力隊員がそれをフォローしながら自分たちも時間をもらい算数教育についてのプレゼンをする。去年同様、バヌアツ人と協力してのワークショップ。
主役はカルタンと位置づける。
サンマ州の先生方に対する一週目。カルタンの様子が明らかにおかしい。
終始元気がなく、ふぬけており、ヤル気というものを全く感じない。
それが参加者にも伝わっていき、ワークショップは崩壊した。
3日目、あまりのカルタンの態度に我慢の限界がきた。
「これは誰のワークショップだ!」と怒鳴った。カルタンは静かに笑っただけだった。
理由を聞いても要領を得る答えは返ってこない。推測に推測を重ねてもわからない。
原因は何だ。自分たちとカルタンとの人間関係に問題があるのか。
結局「わからない」まま最低のワークショップを提供する形になった。
週末、悩んで、悩んで、それでも解決策は見つからない。
カルタンにはワークショップを行う能力が無いと決め、隊員主体で取り組むことも考えた。
でもやはり、それは違う。
ペナマ州、トルバ州の先生方に対する二週目。カルタンが変わった。
表情、説明内容、参加者に対する指示など余裕を持ちながらファシリテーターを果たした。
一週目との比較から原因が少しずつ見えてくる。
参加者の人数と知識レベル。バヌアツ人が家族と離れて違う島で仕事をするということ。
カルタンを見つめる日本人の態度。その他。
この2週間は肉体的にも精神的にも大変だった。
しかし、ヘンリーカルタン氏を通してバヌアツという国が少しだけ見えた気もした。
ワークショップや普段の活動で感じるもの。
バヌアツの先生方が望むものは、おそらく小学校高学年で学ぶべき「知識」隊員が提供したいものは足し算、引き算、掛け算、割り算など基礎計算の「指導法」ここに大きなギャップがある。いくら大切だからと外国人が様々な指導法を提案しても、基礎計算に対する本物の理解が得られない限り、現場で取り入れてはもらえない。そのギャップを埋めるべく今まで様々なアプローチをしてきた。が、なかなか手ごたえは得られなかった。
今回はトンガの同期からもらった映像、パワーポイントを使ったシンプルなプレゼンをした。
この映像はアフリカ、ニジェールでの初等教育改革での事例である。アンバエ島の人々と生活をしていると、バヌアツ人は顔、形、肌の色が似ているアフリカに対して親近感を持っていることを感じる。だから、ひょっとしたらいけるのでは、と思った。
閉会式で参加者代表からのスピーチがあった。
そのバヌアツ人は「自分たち」で基礎計算についてもう一度考えていくと、言葉にだした。
3日前のプレゼンで伝えたかったことを、最終日に言葉にだした。
このスピーチを聞いたとき鳥肌が立った。
協力隊員の想いが伝わったのだ。
参加者全員でなくてもよい。
外国人の若者の話を真剣に聞き、理解してくれる人は、必ずいる。
自分以上にずっと努力をしてきた先輩隊員は泣いていた。
大きな、一歩だ。
by kekekekekekekeke
| 2008-10-06 10:48